2009/09/07

丸いお皿で作った、ヘルシーなさっぱりタルト

 インターネットでラムフォードの膨らし粉があれば、簡単に作れるはずのレンジケーキ。でも私はまだ購入していないのでまだ作れないでいる。膨らし粉を購入するときにはアーモンドスライスだって購入しておきたいし、ケーキの型も欲しいし、バニラエッセンスや、バニラオイルバニラビーンズも買っておきたいし…となってしまってまだ何も注文できていない。
 家にあるレンジの性能がいまいちなのかどうかはよくわからないけれど、オーブン機能は大丈夫のようで4人分のグラタンもきれいに焼けている。以前使っていたオーブンレンジのオーブンがうまく使えなかったせいかオーブンて使えない物と思い込んでいたり、電気代がかかるから…となんとなく疎遠してしまっていた。でも、オーブンを使ってまた挑戦してみようっていうお菓子があったのだ。
 それからもうひとつ、棚の中に眠っていた年数のたったホットケーキ・ミックスが出てきたことがタルトを作ろうっていう大きなきっかけになっていたのだ。母は「大丈夫、自分がホットケーキを焼こうって思っていた」って言うけれど、賞味期限が2005年。粉は黄色っぽくなり、かちかちになっている。こんなものを残しておくといけない、捨てようと思うけれどもったいなくてそのままになっていたのだ。こんな粉でも使えるかも知れないと思ったのが、このレシピ。本当は逆で、いろいろレシピを見ているときに家にあるホットケーキミックスでもなんとかなるかもしれないと思ったという方が順番があっているのだけれど、完成してみるまではひやひや、はらはらの連続だった。この粉のせいで、せっかくのタルトが台無しになってしまうかもしれないっていう不安は常にあったのだ。
 ホットケーキの粉は古くなってしまっているけれど、虫が入っていたりカビたりしていないし、問題ない、大丈夫っていう気持ちで作り始める。でも封を開けてみて、ホットケーキの甘くて素敵な香りがするはずが、あまりいい香りじゃないので不安になる。におい移りなのだろうか…それならそんなに問題ではないのかな…このにおいの問題は、タルトが完成するまで心配の種だった。焼きあがったときに、「なんか変なにおいがするね」って家族から苦情がでないかひやひやものだった。
 ボールに粉を開けて、このレシピの2倍の分量で作っていく。バターも2倍使用するので、このバターが無駄になるのかもしれない、と不安がよぎる。粉はがちがちになっているので、温室でやわらかくなったバターとなかなかなじんでくれない。石の様になった塊を丁寧に見つけ出して、塊がなくなるまで根気よくまぶしていく。
 全体にうまく混ざり合わさった頃、新鮮なバターのおかげでいい感じにざっくりと仕上がっていく。一応においが心配だったので母にも聞いてみたら、妙な顔をしていたけれど、「バターの香りじゃない?」と言っている。なんとかこの調子でタルトを作っても大丈夫なようだ。牛乳も加えると、だんだんにおいも気にならなくなってくる。
 それでも焼きあがったときに、やっぱり失敗という不安もあったので、家にある少ない材料でできるタルトにした。生地もヘルシー豆乳エッグタルトのフィリングを参考にして作る。豆乳の代わりに牛乳で、コーンスターチの代わりに片栗粉を使う。レシピにも代用できると書いてあるので、自信たっぷりで作っていく。ちょっと難しかったのは、片栗粉の分量。ちょっと心配で多めに入れてしまったので、プルプルになりすぎてしまって、ハンドミキサーで混ぜてなめらかにさせる。さらに私が使用した丸いお皿が21cmもあってフィリングが足りなかったのもあって、牛乳をもっと加えて固くなりすぎたフィリングをなめらかにさせる。さらにヨーグルトも加えて分量を増やしてみる。色もくすんだ茶色だったのが、白っぽくきれいになる。
 こんなでたらめなタルト製作だけれど、こげないように慎重に焼いていったらきれいなタルトに大変身。卵を2つ使っているけれど、食べてみると意外とヘルシーなタルトだったのでした。たまたま遊びにきていた伯母が、周りのタルト生地もクッキーみたいでおいしいと大好評でした。代用ばかりで心配だったフィリングも最高においしいと母がほめてくれました。初めて作ったタルトは、大成功で大満足でした(^^)かわいそうなホットケーキも粉も、みんなにおいしく食べてもらって、きっと喜んでいるだろうねと想像していたのでした。

0 コメント:

コメントを投稿