お隣にお嫁さんが嫁いだときの引き出物のピンク色のちりめんの風呂敷がちょうどお祝いの儀式にぴったりでした。ピンク色のかわいい風呂敷にお餅をくるんで背負います。多いときでは12歩ぐらいあるけるようになった娘ですが、お餅が重くて、歩こうとした瞬間にすってんころりと転げてしまいました。
ベビーチェアをひどく嫌がるので、お餅も嫌がるかと心配しましたが、お餅を嫌がったりせず、一生懸命背負って歩こうとします。なんとか前に向かって、必死で進んで行こうとするので、ちょうど一年前、出産のときも娘はこんなのだったのかしらと思いました。どんなに大変でも前に、前に進もうという子供の生命力には驚かされます。どんな試練があっても進もう、生きて行こうという強さがあるように思いました。
なぜ一歳になったらお餅を背負わなくちゃ行けないの?あんなに重いおもちを背負わなくてはいけないのは、変な習わしだと思ってしまったのですが、そんな親の心配は無用でした。
お餅を背負った娘は一回り大きくなって、もっとたくさん歩けるようになりました。歩きたいけれど、歩けない体験をして、歩きたいという気持ちが芽生えてきたようで、とても得意げにたくさん歩くのです。それまでは12歩が最高でしたが、机の周りをぐるぐる歩き回って、こちらの部屋からあちらの部屋に歩いて行って、もう何歩あるけるようになったのかわかりません。数える必要がないぐらいどんどん歩くようになりました。
まるでナンセンスだと思ったりした習わしですが、実際に試してみて、ちゃんと意味があるのだと感じました。一歳という年頃に、一升のお餅を背負ってお祝いする、それがとってもいいのだろうな。子供にとっていい経験になるし、成長を促すし、おめでたい感じがするので、お祝いになるし、昔の人はよく知っているなと思いました。
座敷にはおひな様が飾ってあったので、とてもよろこんでいました。1歳おめでとう。
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